『傾聴地蔵』になるな!

犬との向き合い方

『傾聴地蔵』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

傾聴地蔵になってない?

今、『傾聴地蔵』と呼ばれる上司が増えているのだとか。

これは、「うんうん」「なるほど~」と傾聴はするけど、

何も決断・実行しない上司のことを指す言葉のようです。

日ごろのコミュニケーションや部下のマネジメントにおいて、

『傾聴が大切』という主張が多く、確かに関連する書籍やセミナーも多い。

私も、コーチングの勉強をしている中で、まずは共感・傾聴することと教えられました。

そうして世の中に大量発生しているのが『傾聴地蔵』ということ…。

上司・リーダー・親の役割

まず先にいうと傾聴が悪いわけではありません。

私も日ごろから傾聴を意識して、妻や子供、職場の中でコミュニケーションをとることで、

コミュニケーションの量や質が増えているのを実感しています。

ただし、傾聴が目的になってしまってはダメだということ。

上司やリーダー、親の役割は、決断して導いていく役割があり、

その目的を達成するために日ごろから傾聴をして相手との信頼関係を築いたり、

良いアイデアを収集することは大切なことです。

しかし、傾聴地蔵は、

「相手の話を傾聴しておけば、相手もモチベーションが上がって、物事がいい方向に行く」

と言うように、進むべき方向まで相手に丸投げをしている状態で、

決断をするという責任のある役割から逃げている状態ですよね。

犬にも傾聴地蔵になっていないか!?

この話を耳にしたときに、

「犬との付き合い方にも同じことが言えるな」と感じました。

動物福祉という考え方が急速に広がってきており、

犬の気持ちに共感して、陽性強化や褒めて育てるという方法が、

ポジションをとるようになってきています。

もちろん、これはいい傾向ですが、

「犬に寄り添う」「犬のために…」が行き過ぎてしまい、

『犬に対しても傾聴地蔵が急増中だなぁ…』なと感じました。

オオカミの群れにおいては、リーダーが群れの安全や繁栄のために様々な決断をしていきます。

犬と人の生活においても、リーダーである人が、

一緒に生活する上でルールを作る必要があるし、

その上で好ましくないことはきちんと伝えなければいけません。

犬の成長のために必要なストレスはかけていくこともやっぱり大切です。

まとめ

叱るとハラスメントと言われ、傾聴すると地蔵と言われる…

今の上司や親はなんとも難しい立場です。

20代に対するアンケートでは、

叱られたことがない人がほとんどで、逆にきちんと叱られたいと答えた人が、

半分くらいいたのだとか。

信頼できるリーダーの話なら、褒められればうれしいし、指摘を受けても耳を傾けますよね。

結局は、「どういうか」という方法よりも、『誰が言うのか』の方が大切ということ。

その理想のリーダー像は、犬の世界でも人の世界でも本質は変わらないように思います。

犬からも人からも「あなたならついていきたい!」と思ってもらえるリーダーに俺はなる!(ルフィー風に)

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