『犬 VS 掃除機』を改善する

トレーニング

パピーの育成に携わっていると様々なご相談を受けます。

その中で、よく受けるの相談が掃除機に対する犬の行動。

逃げるというものから、吠えてかかってくるというものまで様々ですが、

今回は、掃除機をかけると毎回掃除機に咬みついてきたり、吠えたりするパピーについてのご相談でした。

原因は?

飼い主の方は、『掃除機にイライラして怒っている』と考えて、

『ノー!』と声をかけて行動を抑えようとしていました。

実際に観察したところ、確かに掃除機をかけると、

掃除機に咬みついて、ガウガウと声をあげており、怒っているようにも見えます。

ボディーランゲージの様子からすると、

掃除機に対して特に不安感はないようです(動画参照)。

ただし、それ以上の犬の心情は私にはわかりません!

犬が遊びたくてやっているのか、

イライラしているのか、

怒っているのか、

はたまたそのほかの気持ちがあるのか、

犬と言語で話せない以上は本当の気持ちを理解することは不可能です。

相手の正しい感情がわからないのに、感情に訴えて修正しようとしても、

もし相手の感情を捉え間違えていると、ますますこじれてしまうことにもなりますよね。

(人間関係のこじれも、まさにこれが原因です…)

また、我々は感情が先に立って行動に影響すると考えるのですが、

行動した結果で湧き起こるのが感情であって、

実は行動が先で感情は後が正解です。

したがって、行動を修正する上では、

あえて犬の心情は考えないようにすることが大切。

感情を変えようとするのではなく、行動を修正することに集中した方が、

うまくいく可能性がぐんと高くなります!

感情ではなく❝行動❞を修正する

今回は、掃除機が鳴ったら咬む・吠えるという行動ではなく、

❝座って待つ❞という行動をとることを教えていきました。

具体的なシェイピング(スモールステップで行動を教えていく手法)内容は、以下の通り。

①(音なしで)掃除機を近づけて座って待てていたらGood

②(音なし)掃除機をかける動作をしても座って待てていたらGood

③音を鳴らしても待てていたらGood

④音を鳴らして掃除機を動かしても待てていたらGood

ちなみに、要した時間はたったの3分です。

『ノー』は一言もかける必要はありませんでした。

まとめ

①相手の本当の感情はわからない。

②行動した結果で、感情が湧きおこる(行動が先で感情が後)。

だからこそ、お互いの❝行動❞に注目するとうまくいきます。

では、Bfore-Afterの動画をどうぞ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました