今日の昼にスーパーのセルフレジでお会計をしていたら、
隣のレジで「全然バーコードを読まない!この機械は人を馬鹿にしているのか(怒)」と
定員を呼んで怒っているおじさんをみました。
自分の都合通りにいかないと犬にも「馬鹿にしている」と言う人がいるけど、まさか機械にまで…
『人間とは実に自分勝手な生き物だなぁ…』とあきれ気味の加藤淳一です(人の振り見て我が振り直せ)。
さて、今日はただの日記です。
盲導犬の価値を改めて感じた!
9/21~22はユーザー研修会でした。
毎年、ユーザーが協会に集まり、講習会や歩行チェックなどのフォローアップ研修を行いますが、今年は10名ほどのユーザーが集まって研修を行いました。
その中に、男性ユーザーで最高齢(今年で80歳!)となるユーザーが参加していました。
私が入社したとき(24年前)にはすでに盲導犬を持っていましたので、ユーザー歴は30年くらい。
今の盲導犬で5頭目になります。
私も3頭目を担当しましたがそのころから歩く姿勢もピンとしていて、
スピードはやや落ちたらしいですが毎日1時間以上は歩いているということ。
80歳になってこの体力を維持できているのは、日ごろから歩いているから。
そして、盲導犬がいることで毎日歩けていて体力の維持ができていることを考えると、
盲導犬のすごさを改めて実感することができて、『この仕事をやっていてよかったなぁ』と思う時間でした。
正しい習慣が最強
今、大谷選手がメジャーで前人未到の記録を打ち立てて連日騒がれていますが、
この記録のすごさや最終的に目指すところを聞かれても、大谷選手のインタビューでの答えは、「目の前の打席に集中して、いい打席にすること」といたってシンプルです。
つまり、毎日の目の前のことに全力を尽くしているからこそ、それが習慣になっているからこそ、それが積み重なってとんでもない記録になっていく。
この男性ユーザーがこの年までもりもり歩いているのも、日ごろから運動を習慣にしているから。
人生において、正しい習慣をコツコツと続けることが、最終的にレバレッジが効いて大きな成果になっていくということを実感する期間でした。
その正しい習慣は自分で決められるわけで、結局は『自分が責任』で生きることが大切です(レジに怒っていたおじさんには1ミリも響かない話だろうなぁ)
とことん向き合う!
私がこのユーザーを担当した2頭目は、実はうまくいきませんでした。
盲導犬の作業意欲がとても高い犬だったのですが、その分興奮が強すぎてスピードや引っ張りが強くなりすぎるところが問題点。
色々とやってみましたが、当時の未熟者の私では問題解決をすることができず、
2年くらいで盲導犬としてはキャリアチェンジとなりました。
当然うまくいかないときはユーザーにとっても私にとっても(もちろん犬にとっても)ストレスがかかる期間で、何とかうまくいかないかと何度もユーザーのもとに足を運んで、あれこれと試していきました。
結局は問題解決にはなりませんでしたが、その問題に対して自分の責任であると真摯に向き合ったからこそ、ユーザーとは『信頼関係』というこれ以上ない大切なものを築くことができました。
私も歩行指導員から外れて10年くらいになりますが、今でも『加藤さん!』と声をかけてくれて、心でつながっているなぁと感じるユーザーのおひとりです。
その経験を経て、❝物事に自分が源泉として向き合うこと❞という大切な価値観が私の中に刻まれました。
真摯に向き合うこと
今年4月から、職場の部長として管理職の立場になりました。
何とか職場内をまとめていい方向にもっていき、ユーザーや犬達、ボランティアの皆様にとって魅力的な協会になるよう尽力していきたいと思います。
そのためには、毎日毎日一人一人の職員と真摯に向き合うこと。
この毎日の繰り返しがレバレッジとなり、よりよい組織になると信じています。
必ず成し遂げる!!
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