先日お聞きしたお話。
奥様のフリースの上着が幼少期のころから好きで、
それを抱きしめて興奮すると腰を振ったり、
眠たいときは服の端をしゃぶしゃぶしたりという行動、
6ヶ月齢になった今でもしているということでした。
(そのフリースを奥様が着るのはあきらめたということです…)
これと似たような話はよく聞きます。
スリッパや靴などをカミカミする犬が多いのですが、
飼い主の臭いのついたものが多くないでしょうか?
これは、飼い主の臭いのついたものだからあえて選んでいる可能性が大です。
飼い主のにおいが一番!
ある実験で、①飼い主のにおい、②知らない人のにおい、③同居犬のにおい、④知らない犬のにおい、⑤そして犬自身のにおいという5種類のにおいをかがせてみたところ、飼い主のにおいを最もよいにおいと感じていることがわかりました。
飼い主のにおいをかいだ時に、脳の報酬に反応する部分が最も反応したのだそう。
つまり、飼い主のにおいは大好きなにおいなんですね!
他にも、飼い主と見つめあうと、愛情ホルモンと言われるオキシトシンが分泌されたり、
飼い主と5時間以上離れて再会した犬は「嬉し涙を浮かべる」
という研究結果も2022年に発表されています。
これは、再会時に涙の量が大幅に増えることがわかっており、
人間以外の動物で、嬉しくて涙を多く分泌するのがわかったのは犬が初めてのことです。
ちなみに、飼い主以外の親しい人との久しぶりの再会では涙は増量しなかったようで、
犬にとって飼い主の存在はうれし泣きするほどなんですね。
飼い主が好きすぎるからこその注意も
『どれだけ飼い主が好きなんだよ!』と突っ込みを入れたくなりますが、
だからこそ日々の生活で注意が必要な部分もあります。
家の中でも、飼い主の後をストーカーのようについて回る犬もいます。
飼い主がお風呂やトイレに行ったときなど、ドアの前でずっ~と待っていたりくらいならまだいいのですが、少しでも離れると鳴いて飼い主を呼ぶようになり、一人で待たせられないとなるとこれは行き過ぎ…。
飼い主が自分以外の物や人を可愛がると、間に割って入ってくるなどして嫉妬するような行動を示すこともありますが、これも行き過ぎると電話に出るだけで吠えて怒ったり、他の人と話しているだけで吠えて邪魔をしたりなんてことになってしまいます。
まとめ
❝愛に遠慮はいらない(イギリス詩人・画家・思想家 ウィリアム・ブレイク)❞
という言葉の通り、
犬は飼い主に対して、まっすぐに遠慮することなく自分の愛を伝えてきます。
だからこそ、人も犬に魅了されるんでしょうね!
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