❝今を生きている❞動物と会話する上で、タイミングは命!
「なんか伝わっていないなぁ…」という場合は、
タイミングを見直してみると改善するかもしれません。
ブログ内の❝犬に伝えるためにもっとも大切なこと❞の中でもタイミング挙げましたが、
さらに❝犬に伝わりやすいタイミング❞について考えてみました。
3つ挙げましたので、以下で見ていきましょう。
伝えるタイミング その1
犬に何かを伝えるためには、行動の結果をフードバックしてあげることが必要です。
そして結果をフィードバックするのは、直後にすることが効果的。
これは人も同じことで、あまりにも遠い過去のことを
「実はこう思っていたんだとね…」とフィードバックされても、
『え?? いつのこと??』ってなる可能性もありますよね。
特にネガティブなフィードバックについては、
時間がたって熟成されて伝えられるのは勘弁してほしいところです…。
さて、この直後のフィードバックですが、
犬の場合はどのくらい直後かというと、1秒以内!
2秒経ってからフィードバックをしても、
犬は何について言われているかわからないでしょう。
(❝犬に伝えるために最も大切なこと❞参照してください)
伝えるタイミング その2
その1で、行動した直後にフィードバックをするという話をしましたが、
さらに伝える上で効果的なのが、
❝行動しようとしているその意識❞をフィードバックすること!
指示に対して行動しようとしている気持ちや初期動作を「そうそうそう」と認めていくと、指示を達成する気持ちも高まり、その持続力もついていきます。
例えば、❝『スワレ・マテ』を10秒維持❞させたいとき、
10秒待つことができた結果をフィードバックする(その1)だけではなく、
1秒…2秒と待っているときの意識を「そうそうそう!」と声をかけて認めてあげます。
これはネガティブなフィードバックをしたいときも同じく効果的。
飛びつき行動を修正したい場合、
犬が飛びついた直後で注意しても、飛びついたことは成立しており、
犬は『飛びつきはダメなんだ』とは考えていない可能性があります。
そこで、飛びつこうという意識や初期動作の段階(飛びつこうと向かってくる)で注意をして、
飛びつきを我慢できたことを認めてあげることで、『飛びつかない』を伝えることができます。
その1が結果のフィードバックなら、
その2は過程をフィードバックしているというイメージです。
伝えるタイミング その3
最後に、伝えるタイミングとして効果的なのが、
『落ち着いているときに伝える』というもの。
人間の子供で考えてみると、
人間の子供の脳は幼少期は右脳が優位で、冷静に物事を考える左脳はまだ未発達。
だから、刺激に対して衝動的な行動をとりやすく、
衝動的になっている状態の時に叱っても、子供は理解しにくく効果が低いのだとか。
これを読んだときに犬も同じだなと感じました。
犬の問題行動は興奮しているときに起きやすくなります。
そして、他の犬に夢中になっているときや飛びつこうと興奮しているときに、
落ち着いてほしくて声を掛けますが、そんなときに声をかけても聞かないことがほとんどではないでしょうか?
それどころか、ヒートアップしている状態のときに制御しようとすると、
人もヒートアップして感情的になり、犬はますます興奮して反発してくることも…。
ではどうすればいいのかというと、落ち着いた状態の時に教えていきます。
落ち着いているときに似たような場面を作って練習していくことが効果的でしょう。
人のアンガーマネージメントの手法として、
『カッとなった時は6秒待てば冷静になる』って聞いたことありません?
でもこれは、本を読んで理解してもうまくはいきません。
次にカッとなったら、きっとまた我を忘れているでしょう。
6秒待つという余裕を作るには、カッとなった時に思い出すのではなく、
落ち着いているときにカッとなった時のシュミレーションをしていくことが必要です。
でもまたカッとなって失敗してしまうので、冷静になった時にその状況を振り返っていくトレーニングが必要です。
そうやってトレーニングを繰り返していくことで、
徐々にカッとなった興奮状態でも我を保っていくことができるようになっていきます。
徐々にカッとなりにくくなっていきます。
論理的な脳が発達している人間でさえこれですから、
犬はなおさらトレーニングが必要だということがわかりますよね。
まとめ
伝えるタイミングについて3つ挙げました。
特に3つ目の落ち着いているときにトレーニングするは、
カッとなりやすかった私自身をコントロールすることに大きく役立っています。
少しでも参考になればうれしいです!
コメント