『日記』では、最近頭の中で考えていることを、記録のためにも記しています。
今回は芸術性について。
年齢を重ねると増してくるもの
私も年齢が50代になると、いろいろと衰えを意識しています。
実際に、論理的思考能力や体力などは年齢とともに衰えてくる部分ですが、
年齢を重ねても、衰えるどころかますます味が出てくる部分があって、
それが芸術性なんだとか。
確かに、若い時よりも年齢を重ねたことで円熟味が増して、評価される作品を生み出している人も数多くいます。
浮世絵師の葛飾北斎は「富嶽三十六景」のような代表作の多くが70歳を過ぎてから描かれたものですし、ピカソやレオナルド・ダ・ヴィンチも、その代表作は晩年に描かれたものが多いのだそうです。
長く活躍している歌手やバンドにも同じことが言えて、
私の好きなMr.Childrenさんも30年以上日本の第一線で活躍していますが、年数を重ねるごとに生み出される歌の歌詞や作曲に深いテーマ性やメッセージ性を感じています。
私の「芸術性」
さて、上の内容を目にしたときに、『自分の芸術性って何だろう…?』と考えました。
絵や音楽はからっきしだし(音符はオタマジャクシに見えるし、絵心はまったくない野郎です)、芸術作品を観ることも特に好きではありません…
これまで芸術の世界とは無縁に生きてきて、
「しょせん自分には当てはまらないことか…」と考えていたところ、
「コミュニケーションもアートのひとつじゃない?」と思いつきました。
「AIに仕事が奪われる」
近年のAI進歩が目覚ましいのは皆様もご承知の通りですが、
それとともに、「AIに人間の仕事は奪われる!」という話もよく耳にするようになっています。
実際に、AIの得意分野であるルーチンワークの属するもの(計算、分析、ライターや通訳・翻訳などのお仕事)はAIにどんどん置き換わっています。
人間が年を重ねるとどうしても衰えてしまう、体力や論理的思考力、記憶力はAIにはかないません。
でもAIが苦手とするものがあって、
その一つが人間関係やチームワークによって成果を何倍にも高めること(不確実な場で信頼関係を築くこと)。
どういうことかというと、
人は一人の時よりも、人間関係やチームによって、思いもよらないものを生み出したり、思いもよらない成果を上げることがあります。
(もちろんその逆もしかりで足を引っ張ることも。『人間関係なんてうっとうしいよ!』と考えた方は人間関係がマイナスに作用していますので、あなたに合う人を見つけましょう)
チームによってどんな成果を生み出されるか予測がつかないところはまさに芸術であり、AIでこの関係性を予測したり高めたりすることは難しいでしょう。
そして、人間関係やチーム力を高める重要な要素の一つがコミュニケーションではないでしょうか!
コミュニケーションを磨く
年齢を重ねても磨かれるもので、AIも苦手としているコミュニケーション。
年齢が50台に突入して、管理職の立場になるにつれて、
コミュニケーションを磨くことの重要性を改めて痛感しています。
そういった意味では、
犬とコミュニケーションをとる必要があり、視覚障がい者の皆様や、多くのボランティアの皆様とコミュニケーションをとる必要があるこの仕事は、すごくいい環境にいると感じます。
ただし、環境を生かすも殺すも自分次第。
『いい訓練士、悪い訓練士』というブログの中でも書きましたが、長く仕事をしていればコミュニケーションが上達するのかといったらそれは甘い。
言われたことだけをやっている人や、自分の決まったテンプレで仕事をしている人はその成長には限界があります。
改めて、自分の言動に対してWhyを常に思考していくこと、
そして、相手とのコミュニケーションではお互いのWhyを理解していくこと、
これが大切ですね!
今回はここまで。お読みいただきありがとうございます。
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